気づいたら減っている?売り場で起きている「魔法のワゴン」の話

ある店舗の売場で、ちょっと不思議な現象。

なかなか動きづらかった商品が…
値下げしているわけでもないのに…売れていく。

今回のお話は、どの店舗にもある「ワゴン」の不思議な力をご紹介です。

特売品と一緒に「ある」商品も…

特売品をワゴンで販売。
これって、いろんなお店で(あなたのお店でも!)使われている販売方法ですよね。

このお店ではちょっと違う部分があって。

  • 特売品は、すべてワゴンの中に陳列
  • その中に
    • 廃盤商品
    • 定番から外れた商品
      を、価格を下げずに一緒に並べています

すると不思議なことに、その値下げをしていない商品まで、少しずつ減っていくそうです。

担当者さんの”目に見えない”工夫

お店の担当者さんから、興味深いお話も聞けました。

「あえて、ごちゃごちゃ感を出しているんです」

実は陳列する際に、靴を箱から出して並べられているそうで。

箱で陳列すると、たしかにきれいに見えるかもしれない。
けれど、あえて出す。

「掘り出しモノを見つけるような、
ワクワク感を出したかったんです」

お客さまの立場で考えると、

  • 何があるか、ひと目では分からない
  • 自分で探す必要がある
  • 思いがけない商品に出会える

そんな売り場は、ただ“見る”だけでなく、「探す時間」そのものが楽しくなるのかもしれませんね。

値下げしていない商品も、気づいたら…

冒頭でもお話ししたように、このワゴンでは、

  • 特売品だけでなく
  • 値下げしていない商品も

気づいたら一緒に減っている、そんな現象が起きています。

  1. ワゴン=お買い得のイメージが定着
  2. 旧モデルは(製造時期の関係で)現行モデルに比べて価格が安い
  3. 「在庫限り」「廃盤」のキーワードが購買欲をそそる

このあたりもお客さまの行動の後押しになっているみたいですね。

「魔法の効果は…?」

最後に、担当者さんがこんなふうに笑いながら話してくださいました。

「魔法の効果は、
前よりはちょっと落ちてきましたけどね(笑)」

とはいえ、そのお話の感じからみて、まだまだ十分、効いていると感じました(笑)

今回のお話は、靴売り場での事例でした。
っが、他のカテゴリーでも再現できそうなお話じゃないでしょうか。

まずは、「ワゴン=お買い得」のイメージを定着させる。
ここが一歩になりそうですね。

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