ある店舗の売場で、ちょっと不思議な現象。
なかなか動きづらかった商品が…
値下げしているわけでもないのに…売れていく。
今回のお話は、どの店舗にもある「ワゴン」の不思議な力をご紹介です。

特売品と一緒に「ある」商品も…
特売品をワゴンで販売。
これって、いろんなお店で(あなたのお店でも!)使われている販売方法ですよね。
このお店ではちょっと違う部分があって。
- 特売品は、すべてワゴンの中に陳列
- その中に
- 廃盤商品
- 定番から外れた商品
を、価格を下げずに一緒に並べています
すると不思議なことに、その値下げをしていない商品まで、少しずつ減っていくそうです。
担当者さんの”目に見えない”工夫
お店の担当者さんから、興味深いお話も聞けました。
「あえて、ごちゃごちゃ感を出しているんです」
実は陳列する際に、靴を箱から出して並べられているそうで。
箱で陳列すると、たしかにきれいに見えるかもしれない。
けれど、あえて出す。
「掘り出しモノを見つけるような、
ワクワク感を出したかったんです」
お客さまの立場で考えると、
- 何があるか、ひと目では分からない
- 自分で探す必要がある
- 思いがけない商品に出会える
そんな売り場は、ただ“見る”だけでなく、「探す時間」そのものが楽しくなるのかもしれませんね。

値下げしていない商品も、気づいたら…
冒頭でもお話ししたように、このワゴンでは、
- 特売品だけでなく
- 値下げしていない商品も
気づいたら一緒に減っている、そんな現象が起きています。
- ワゴン=お買い得のイメージが定着
- 旧モデルは(製造時期の関係で)現行モデルに比べて価格が安い
- 「在庫限り」「廃盤」のキーワードが購買欲をそそる
このあたりもお客さまの行動の後押しになっているみたいですね。
「魔法の効果は…?」
最後に、担当者さんがこんなふうに笑いながら話してくださいました。
「魔法の効果は、
前よりはちょっと落ちてきましたけどね(笑)」
とはいえ、そのお話の感じからみて、まだまだ十分、効いていると感じました(笑)
今回のお話は、靴売り場での事例でした。
っが、他のカテゴリーでも再現できそうなお話じゃないでしょうか。
まずは、「ワゴン=お買い得」のイメージを定着させる。
ここが一歩になりそうですね。

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